引越しや相続などでお家全体の整理をすることは中々ある機会ではないですよね。でも、最近では断捨離やフリーマーケットなどが流行っており、高齢化社会が進展して遺品整理や生前整理など、実家整理は身近なものになりつつあります。今回、実家や祖父母の家の片付けを実施してきた経験から、実家整理のコツを紹介します。
もううんざり…実家の片付けの実態
最近はミニマリスト思考やフリーマーケットアプリの普及で断捨離がブームとなっています。また、高齢化が進み独居老人が増加する中、老人ホームへの入居や二世代住宅への引越しなどで生前整理を進める人も増加しています。
しかし、普段の片付けや年末の大掃除でも苦手な人はたくさんいます。一人暮らしや二人程度のアパートだとそこまで大変ではありませんが、子供の居るお家や子供が巣立った実家などは大変です。
引越ししようとすると、家族の分、家財や荷物が大量ですから整理に一苦労です。更に遺品整理や生前整理などの場合、誰のものかも分からない大量の不用品が発生するので、処分作業に骨が折れます。
実家の片付けでは、どのような苦労をしているのか、実態を少しみてみましょう。
家族間の確認・意思疎通不足でトラブルも
実家の場合、親や兄弟姉妹などと一緒に片付けをすることになります。そうなると、誰の物か、取捨の判断などでいちいち家族に確認する手間が発生します。想い出の品物などは処分に時間を要するもので、この家族確認でイライラなど蓄積され、何気ないことで衝突する原因になりかねません。
また、想い出談議が始まり、片付けに長時間を要する原因にもなります。
例え片付けを任されても、あれが無い、なぜ捨てた、など家族間に過言を残すことも多々あります。
遺品整理でも同じで、歴史あるご家庭だと、見知らぬ親族との調整が発生することもあります。代表的なもので、仏壇仏具は中々対応に困るものです。
不用品やゴミをどうすれば良いか分からない
片付けには確実にゴミが出ます。また、整理整頓を進めると不用品も出てきます。これらの処分で困ることも多々あります。何せ、普段とは異なるゴミが出てくるので。
ゴミとして処分する場合、地域ごとに分類が異なります。住み慣れた地域でも、いざ大規模の片付けをするとなると、判断しずらいゴミが出てくるものです。
また、粗大ゴミや家電などは、リサイクル券の購入や指定引取場への持ち込みなど、これまた手間がかかります。
更に大量の不用品が発生すると、ゴミ収集日までの保管や、ゴミ焼却場への別途持込を実施する必要性が発生することもあります。
ゴミの対応は、間違えれば近隣トラブルや自治体からの通告にも発展することにもなるため、非常に悩ましい実態になっています。
時間がかかって仕方ない
実家の片付けとなると遠方から対応することも少なくありません。なるべく短期間・帰省頻度も少なくして対応したいものです。
それでも先に挙げた通り、家族確認やゴミの処分などで時間を要し、想定通りに終わらないことがほとんどです。また作業するのか…と思うと重い腰が更に上がらないのは当たり前のこと。
実家の場合、時間を空けると、また元の状態に戻ってる、なんて事も少なくないようで、家族間のトラブルにも繋がるケースもあるようです。
実家の片付けのコツは?手順や作業のポイントを紹介
実家の片付けは大変ですが、コツがあります。ここでは事前に決めておきたい事など、片付けの手順や作業のポイントについて紹介します。特に重要なコツは以下の5選です。
目標を設定し共有しよう
まずは、実家の片付けの目標とゴールを設定しましょう。「○○までに不用品を処分しよう」「引越しまでに箱詰めと処分をしよう」「来月までに誰もいない2階は何も無いようにして、1階だけで暮らせるようにしよう」など、期限と目標を明確にすることが大切です。
更に家族など関係者にも共有しましょう。トラブル回避のためにも、事前に認識共有を図ることが何より重要です。
片付ける対象を区分しよう
片付ける部屋や物を区分しましょう。闇雲に始めてしまうのは、進捗が分からなくなり、モチベーションが持続できなくなる可能性が高まり非常に危険です。この後で説明しますが、区分して順番をつけることが重要です。
部屋で区分する場合は、一部屋ごとなど分かりやすい領域で区切ることが望ましいです。
物で区分する場合は、ゴミの種類(燃えるゴミ、分別するゴミ、粗大ゴミなど)やリサイクルなどを意識して区分していきます。本や服、家電、家具など、片付ける量や大きさがある程度になるように区分していくと良いでしょう。(少なすぎると、それを探すだけで時間を要してしまいます)
スケジュールを立てよう
まず確認するのはゴミの収集日です。不用品やゴミをせっかく片付けても、ゴミ収集の日が遠いと、一時的に置いておく場に困ったり、ゴミ出しを忘れてしまうこともあります。また、片付け作業中に「まだ収集日まで時間がある」と油断し作業進捗が遅れてしまうことも。理想的なのは作業の夜や翌日にゴミ出しができる日時を片付けの日にセッティングしましょう。
また、ゴミだけでなく、不用品回収や買取に出すお店や業者の営業日なども押さえておくと良いでしょう。
そして想定よりも多めに日程を確保しましょう。不足の事態も想定されますし、少し余裕を持つことが大切です。予定より早く作業が完了すると、モチベーションも高まり作業効率も上がります。
最後に作業をする順番と担当を決めます。2.で区分した単位毎に、作業する部屋や物の順番を決めていきます。そしてその担当者も決めて事前に合意しておきましょう。順番は基本的に、対応者が取っ掛かりやすいものから決めていけば良いですが、参考に効率的な順番例を紹介します。
部屋単位
寝室やクローゼットから始め、個室、物置、リビング、玄関、最後に台所・キッチンの順番がオススメです。
寝室やクローゼットは片付ける物の種類が限られており、嵩張る物が多いので、整理がしやすい特徴があります。また、リサイクルなどの品物が見つかりやすい場所でもあります。早く完了となる達成感が得やすく、ゴミの日やリサイクル業者などのスケジュールの後工程の自由度も広がるので、最初の作業には最適です。
個室や物置は雑多な物が出てきます。整理の判断やゴミの分類に時間を要するので、最初にすると心が折れやすく、最後にすると間に合わない可能性も出てきます。
リビングは家具や家電など大きな物が比較的多いので、最後の方にするのが望ましいです。また、リビングも玄関も通り道なので、最初に片付けを実施してゴミや不用品を整理しても、それを置くところが限られるため作業の邪魔になりやすく、効率性が落ちる可能性があります。
台所・キッチンは最後がオススメです。実家生活が続いているなら物を置いておく必要性が一番高いのは勿論のこと、片付けが実施し易い場所だからです。調理器具や食器などはゴミの分別に悩む可能性はありますが、特殊な処分やリサイクルが必要な器具や家電は目に見える物が多く、事前に予定が立てられ、必要な時に併せて処分することが可能です。また、普段からゴミに出しているような消耗品が多いので、日常の感覚で処分できます。
物単位
基本的には、ゴミ収集の日程やリサイクル業者の日程を意識して順番を決めます。
その前提で、まずは大きな物から処分していくと、目につく物量が減るので、作業の達成感も得られモチベーションが上がります。ただし、中に収納している物がある場合は、事前の作業順番を考えるようにしましょう。
また、服やカバンなどリサイクル・売却が見込める物を順番にしたり、分類別のゴミ袋を持って片付けるなど効率良い方法で進めると良いでしょう。
片付けは3つに整理しよう
片付けの作業をする際は、捨てる物・後で検討/リサイクルする物・保管/残す物の3つにすぐ整理しましょう。
片付けで一つ一つ処分の判断に悩んでいると時間が足りません。後で検討に整理する物が多くなるかもしれませんが、気にせずスピード感を持って整理していきましょう。その際、捨てる物はもう直接ゴミ袋に入れましょう。ポイントは、捨てる物はもう二度と振り返らないことです。
後で検討する際には、2.で区分した単位毎に、最初に設定した目標に立ち返り整理していきましょう。捨てる物を一旦整理し切っているので、「さっき似たようなやつも捨てたよな」と俯瞰して判断できるようになっています。
宝物を探す気持ちで片付けよう
廃棄処分が目標設定だと、悩まずドンドン捨てていけます。しかし、片付けが目標設定だと、「勿体無い」とか「まだ使える」といった感情から処分が進まない人も多くないと思います。
そんな時は、フリーマーケットやリサイクルショップへの不用品販売をモチベーションに片付けを進めましょう。メルカリが2021年に公表した調査結果によると、家庭に眠る「かくれ資産」は1人当たり約34.5万円、1世帯当たりだと約73.5万円あると報告されています。実家にはこのような「かくれ資産」が眠っている可能性は非常に高いです。
実家の片付けを成功させるのは何よりモチベーションの持続です。小遣い程度と割り切りつつも、宝物を探す気持ちで整理を進めましょう。ただし、あくまで不用品販売は片付けの後、整理する作業を優先し、販売・リサイクルする物は別途、置いておきましょう。
なお、不用品販売は、メルカリやラクマなどのフリマアプリでの販売が高値売却できる可能性が非常に高いです。一方、品物状態や商品紹介など知識が必要であったり、発送や購入者との調整など手間がかかったりします。
他方、リサイクルショップや買取専門店などは手間が軽減される分、買い叩かれるリスクもあります。専門的なお店を選ぶことで、そのリスクも軽減され、販売できないと思ってた不用品の価値も見出して買い取ってくれる可能性もあります。また、大量の品物でも対応できたり、訪問買取のお店もあります。見積もり・査定まで無料のお店もあるので、まずは色々問い合わせてみるのが良いでしょう。
物毎に高価買取が期待できる買取業者の記事を作成しています。ご参考ください。
断捨離や遺品整理中には、各業者に依頼するのは手間ですが、即日対応や宅配するだけの買取業者もあります。少しでも小遣い稼ぎがしたいと思ったら、まずは問い合わせてみましょう。
自分では頑張らない!実家整理・遺品整理におすすめの業者
実家の片付けのコツを紹介してきたが、「やっぱり私には無理!」「実家に帰る時間なんてないよ!」なんて思う皆さまもいると思います。
そこで、実家整理や遺品整理、不用品回収や買取などで実家に訪問してくれるオススメの業者を紹介します。
あくまで皆さんが設定する目標の片付けは、断捨離や不用品処分だと思いますので、自分だけで頑張る必要はないのです!場合によっては、不用品の買取で他の不用品回収費用がペイできる可能性もあるので、まずは相談・見積もり依頼をしてみてください。
その結果を見て、自分の時間と費用面を考慮し、最終的に業者に依頼するか自分で対応するか決めれば良いのです。
売りたい品物があれば!高価買取の「バイセル」
CMでもお馴染みの「バイセル」。申込から最短当日で買取査定に来てくれます。買取はその場で即現金化も可能です。
ブランドの服やカバンから、楽器、食器、家電、ゲームまで幅広く査定・買取している実績があります。不用品の中で、「これは売れるんじゃないかな?」「大量にあって持ち運びが面倒」なんて方には、まず候補に挙がる業者です。
Webの申込は電話番号と住所の登録だけで24時間・休日も受付してくれます。急ぎなら電話での問い合わせでスムーズに対応してもらえます。出張査定まで手数料なしの完全無料なので、売れそうと思ったら是非問い合わせしてみましょう!
【365日・24時間受付中】大切な故人の遺品の買取ならバイセル買取対応で清掃費用などがかからないことも?「遺品の整理屋さん」
業者に遺品整理や引越の片付けを依頼すると、清掃や搬出、仕分け、引取りなど様々な作業が費用としてかかります。少しでも費用を抑えたい人にオススメなのが「遺品の整理家さん」です。
買取知識に長けた業者のため、幅広い品物を買い取ってもらえる可能性があり、上記の作業費用を大きく圧縮することが期待できます。場合によれば、買取だけで作業費用が発生しなかった例もあるようです。
「遺品」と業者名にありますが、遺品整理だけでなく生前整理・ゴミ屋敷対応も可能です。実家全体の断捨離・整理には手間要らずですし、当日立ち合い不要可能も遠方に実家がある人には非常に便利。
出張査定は無料ですし、最短即日対応もできるようです。まずはリンク先から電話・Web申込で査定の問い合わせをしてみてください。
【遺品の整理屋さん】総合出張買取サービス【無料出張見積もり】不用品回収に特化!「アールクリーニング」
粗大ゴミや大型家電からゴミ屋敷まで、不用品回収なら「アールクリーニング」。
特徴は費用が安く分かりやすいこと。見積もりや出張費用(対応エリア内)が無料な上に、搬出や梱包などといった作業費用も無料です。また、軽トラック〜4tトラックまで、不用品の量によりトラックの乗せ放題プランが選べるので費用が明瞭です。
事前の分別は不要、基本的に何でも不用品を回収してくれます。また、得意なハウスクリーニングも相談できるので、一気に実家が整理できます。即日対応可能、見積もり無料なので、まずは申込をしてみてください。
不用品回収ならおまかせ【アールクリーニング】まとめ(実家の片付けをしてみよう)
今回は実家の片付けについて、実態の苦労を見つつ、実際に実施する際の作業や手順のコツを紹介してきました。
実家を片付ける機会は、「モノ消費」から「コト・トキ消費」へのシフトに加え、高齢化社会の進展から、断捨離や生前整理など増えてくる状況です。
大量の不用品が発生する可能性が高い実家の整理は、骨が折れるので嫌厭しがちですが、難しく考える必要はありません。今回紹介したコツ5選を活用してもらい、難しければ専門業者に依頼するなどして、是非乗り切って片付けを完遂しましょう!
コメント